【Mac】簡単!画像サイズ変更の完全ガイド:プレビューアプリでサクサク調整
写真や画像をブログ、ウェブサイト、SNSにアップロードする際、ファイルサイズが大きすぎて困った経験はありませんか?特にMacユーザーであれば、標準搭載の「プレビュー」アプリを使って、簡単に画像サイズを変更できます。この記事では、プレビューアプリを使った画像のリサイズ方法を、初心者にも分かりやすく解説します。さらに、より高度な編集が可能なツールや、サイズ変更時の注意点もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
## なぜ画像サイズ変更が必要なのか?
画像をリサイズする理由はいくつかあります。
* **ウェブサイトの表示速度向上:** 画像サイズが大きいと、ウェブサイトの読み込みに時間がかかり、ユーザーエクスペリエンスを損なう可能性があります。適切なサイズにすることで、表示速度を向上させ、SEO対策にもつながります。
* **ストレージ容量の節約:** 写真や画像ファイルは、サイズが大きいほどストレージ容量を圧迫します。リサイズすることで、ハードディスクやクラウドストレージの空き容量を増やすことができます。
* **メール添付の制限:** メールに添付できるファイルサイズには制限がある場合があります。リサイズすることで、添付ファイルのサイズ制限をクリアし、スムーズに送信できます。
* **SNSの推奨サイズへの対応:** 各SNSプラットフォームには、推奨される画像サイズがあります。リサイズすることで、最適な画質で画像を共有できます。
## Mac標準搭載「プレビュー」アプリでのリサイズ方法
Macに標準搭載されている「プレビュー」アプリは、画像を開いて簡単な編集を行うことができる便利なツールです。画像のリサイズも、このプレビューアプリで簡単に行うことができます。
### 1. 画像をプレビューで開く
リサイズしたい画像を右クリックし、「このアプリケーションで開く」から「プレビュー」を選択します。画像がプレビューアプリで表示されます。
### 2. ツールバーから「ツール」を選択
プレビューアプリの上部メニューバーにある「ツール」をクリックします。
### 3. 「サイズを調整」を選択
「ツール」メニューの中に「サイズを調整」という項目があるので、それをクリックします。「イメージのサイズ」というウィンドウが表示されます。
### 4. サイズを調整する
「イメージのサイズ」ウィンドウで、以下の項目を調整します。
* **幅と高さ:** ピクセル単位で幅と高さを指定します。どちらか一方の数値を入力すると、もう一方の数値は自動的に調整されます。これは、デフォルトで「縦横比を固定」にチェックが入っているためです。縦横比を維持したくない場合は、チェックを外してください。
* **単位:** ピクセル、パーセント、インチ、センチメートルから単位を選択できます。通常はピクセルを選択することが多いです。
* **解像度:** 解像度(dpi: dots per inch)を設定します。ウェブ用に使用する場合は72dpi、印刷用に使用する場合は300dpiが一般的です。解像度を変更すると、画像のサイズも変わることがあります。
* **縦横比を固定:** このチェックボックスにチェックが入っていると、幅と高さの比率が固定されます。一方の数値を変更すると、もう一方の数値も自動的に調整されます。
* **画像をリサンプル:** このチェックボックスにチェックが入っていると、画像のピクセル数が変更されます。チェックを外すと、解像度のみが変更され、ピクセル数は変更されません。通常はチェックを入れたままにしておきます。
### 5. 「OK」をクリックして変更を適用
希望のサイズを設定したら、「OK」ボタンをクリックします。プレビューアプリで表示されている画像のサイズが変更されます。
### 6. 上書き保存または別名で保存
サイズ変更した画像を保存します。
* **上書き保存:** 元の画像ファイルを変更する場合は、「ファイル」メニューから「保存」を選択します。元の画像がリサイズされた画像に置き換えられます。
* **別名で保存:** 元の画像ファイルを残しておきたい場合は、「ファイル」メニューから「別名で保存」を選択します。新しいファイル名を入力し、保存場所を指定して保存します。
## より高度なリサイズ方法
プレビューアプリでも基本的なリサイズは可能ですが、より細かく設定したい場合や、複数の画像をまとめてリサイズしたい場合は、専用の画像編集ソフトやオンラインツールを利用すると便利です。
### 画像編集ソフト
* **Photoshop:** プロのデザイナーや写真家が使用する高機能な画像編集ソフトです。リサイズだけでなく、色調補正や合成など、高度な編集が可能です。(有料)
* **GIMP:** 無料で利用できるオープンソースの画像編集ソフトです。Photoshopに匹敵する機能を備えており、リサイズや色調補正など、様々な編集が可能です。(無料)
* **Affinity Photo:** Photoshopの代替として人気の高い画像編集ソフトです。買い切り型で、比較的安価に購入できます。(有料)
### オンラインツール
* **TinyPNG:** PNGやJPEGファイルを圧縮できるオンラインツールです。画質をほとんど劣化させずにファイルサイズを小さくすることができます。(無料)
* **I Love IMG:** 画像のリサイズ、圧縮、変換など、様々な機能を備えたオンラインツールです。(無料)
* **Compressor.io:** JPEG、PNG、SVG、GIFファイルを圧縮できるオンラインツールです。(無料)
これらのツールを使用することで、より細かく画像のサイズを調整したり、複数の画像をまとめてリサイズしたりすることができます。
## リサイズ時の注意点
画像をリサイズする際には、以下の点に注意しましょう。
* **画質の劣化:** 画像を小さくする分には問題ありませんが、大きく拡大すると画質が劣化する可能性があります。特に、低解像度の画像を無理に拡大すると、画像が粗くなってしまいます。できるだけ、元の画像よりも大きくリサイズしないようにしましょう。
* **縦横比の維持:** 画像の縦横比を維持せずにリサイズすると、画像が歪んでしまう可能性があります。特に人物写真など、縦横比が重要な画像の場合は、縦横比を固定してリサイズするようにしましょう。
* **ファイル形式:** 画像のファイル形式によって、画質やファイルサイズが異なります。ウェブで使用する場合はJPEG、透過画像を使用する場合はPNGが一般的です。GIFはアニメーション画像に適しています。
* **解像度:** ウェブで使用する場合は72dpi、印刷で使用する場合は300dpiが一般的です。解像度が高すぎるとファイルサイズが大きくなり、低すぎると画質が劣化する可能性があります。用途に合わせて適切な解像度を選択しましょう。
## プレビューアプリ以外でのリサイズ方法
プレビューアプリ以外にも、Macで画像をリサイズする方法はいくつかあります。
### Automatorを使う
Automatorは、Macに標準搭載されている自動化ツールです。これを使うと、複数の画像をまとめてリサイズするワークフローを作成できます。
1. Automatorを起動します。
2. 「新規書類」を選択し、「サービス」を選択します。
3. 「サービスは、次の選択項目をフォルダとして受信」となっていることを確認します。
4. 左側のライブラリから「Finder項目を取得」を検索し、ワークフローに追加します。
5. 次に、「イメージをサイズ調整」を検索し、ワークフローに追加します。
6. 「イメージをサイズ調整」アクションで、希望のサイズを設定します。
7. 最後に、「Finder項目をコピー」を検索し、ワークフローに追加します。コピー先のフォルダを指定します。
8. ワークフローを保存します。サービス名(例:画像リサイズ)を入力します。
9. Finderでリサイズしたい画像が入ったフォルダを選択し、右クリックします。「サービス」メニューから、先ほど作成したサービス名(例:画像リサイズ)を選択すると、指定したフォルダにリサイズされた画像がコピーされます。
### sipsコマンドを使う
ターミナルを使用する方法もあります。sips(Scriptable Image Processing System)コマンドを使うと、コマンドラインから画像のリサイズが可能です。
1. ターミナルを起動します。
2. 以下のコマンドを入力します。
bash
sips -z [高さ] [幅] [画像ファイルパス]
例:画像を600×400ピクセルにリサイズする場合
bash
sips -z 400 600 /Users/username/Desktop/image.jpg
3. Enterキーを押すと、画像がリサイズされます。元の画像が上書きされるので、注意してください。別名で保存したい場合は、以下のコマンドを使用します。
bash
sips -s format jpeg -s formatOptions 80 –resampleHeight 400 –resampleWidth 600 /Users/username/Desktop/image.png –out /Users/username/Desktop/resized_image.jpg
* `-z [高さ] [幅]`:高さを[高さ]ピクセル、幅を[幅]ピクセルにリサイズします。
* `-s format [ファイル形式]`:ファイル形式を指定します(例:jpeg, png)。
* `-s formatOptions [画質]`:JPEGの画質を指定します(0〜100)。
* `–resampleHeight [高さ]`:高さを[高さ]ピクセルにリサイズします。
* `–resampleWidth [幅]`:幅を[幅]ピクセルにリサイズします。
* `[画像ファイルパス]`:リサイズする画像のファイルパスを指定します。
* `–out [出力ファイルパス]`:出力ファイルのパスを指定します。
### Preview以外の画像編集ソフトを使う場合
GIMPやPhotoshopなどの画像編集ソフトでも、もちろんリサイズ可能です。各ソフトで画像を開き、メニューから「イメージ」→「イメージのサイズ」などでサイズを変更できます。各ソフトの詳しい操作方法は、それぞれのヘルプを参照してください。
## まとめ
この記事では、Macで画像をリサイズする方法について、プレビューアプリを使った基本的な方法から、Automatorやsipsコマンドを使った高度な方法まで解説しました。ウェブサイトの表示速度向上やストレージ容量の節約など、画像のリサイズは様々な場面で役立ちます。用途やスキルに合わせて、最適な方法を選んでください。特に、プレビューアプリは手軽に使えるので、まずはプレビューアプリから試してみることをおすすめします。
画像のリサイズは、ウェブサイト運営やSNS活用において、非常に重要なスキルです。この記事を参考に、ぜひマスターしてくださいね!